はじめに
こんにちは!めだんしです。
前回はベースを例として
打ち込みのやり方をご紹介しました。

今回から3回に分けて、
コードバッキングのシンセトラックを作っていきます!
コード:和音
バッキング:backing, 後援、支援⇒伴奏となるもの。
広く言ってしまえば「和音で伴奏するパート」は全部コードバッキング、
ではあります。
このパートをどれだけ作りこめるかで
音源の全体的な厚みや華やかさがガラッと変わってきます。
以前少し触れたように、
Soundtrapはコードバッキングに適したシンプルかつ厚みのある音色が少なく、
少しずつ音を重ねていくことになるので、
ボリューミーな内容になります!
ひとつひとつ覚えていってくださいねー!
今回の「スグ使」ポイント
- Synthトラックから厚みのある音をチョイス
- パラメータをいじって音のニュアンスに味付けしよう
- 8分裏に和音を置いておしまい!不協和音に注意!
今回のゴール音源
今回の記事では、ここまでの音源が作れたら達成です。
中高音のトラックが入ってくるので、
一気にはなやかさが出てきますよね。
ただ一方で、
「もうちょっと太く豪華な感じにしたい…」という印象もあります。
今回からの3回で少しずつ華やかにしていきますので、
まずはここまでを目指しましょう。
インストゥルメントトラックを立ち上げ
前回同様インストゥルメントトラックを立ち上げ。
今回は「Synthesizer」を選びます。
で、プリセットから音色を探していきます。
EDM系のバッキングで最も使われるといっても過言ではない音色といえば
「スーパーソウ」という音色なんですが、
それに近いのは「Synths」にある「Jump Brass」かなって感じです。
狙いたいのはこういう音。
豪華^~
これは最近のクラブミュージックでは使用率ほぼ100%と言ってもいいくらい
スタンダードとなっているソフトシンセ「Serum」を使った音です。
もちろんこれは有料のものですし、専用のソフトを使って動かすものですので
ここまでのクオリティを求めるのは現実的ではないですが、
なんにせよ「目指す音」というのは持っておくべきです。
対して「Jump Brass」はこんな感じ。
うーんこの薄さ!w
ただでもフリーのプリセットの中だとこれが一番それっぽいかな?と思った次第です。
ではこの状態からできるだけ豪華に聞かせられるよう、
音色を少しいじっていきましょう!
シンセの音色設定を変更していく
こういうパラメータ、
DTM解説系のブログとか読んだことある人なら
なんとなく見覚えあるんじゃないでしょうか?
フィルターだ~とか、ADSRだ~とか(ASMRではない)。
分からない人からするとオェッてなっちゃうような
つまみですけど、
Soundtrapのシンセもこういったつまみでの音色コントロールが可能です。
細かい説明は今回は一旦置いておいて、
ザクザクッとやりかたを説明しますね!
まずはシンセパネル右の「Tweak」ボタンをクリック。
するとこんなんが出てきます。
オォン…
と、とりあえずこんな感じにいじってみてください。
変更しているのは、パネル左から順に
- 「Osc1 Fine」を1時くらいまで上げる
- 「Filter Attack」を11時くらいまで上げる
- 「Filter Cutoff」を2時くらいまで下げる
- 「Filter Env」を2時くらいまで上げる
- 「LFO1 Rate」を2時くらいまで上げる
- 「LFO1 Amount」を10時くらいまで下げる
- 「LFO2 Type」を「s-n-hold」に変更
- 「LFO2 Rate」を4時くらいまで上げる
- 「LFO2 Amount」を4時くらいまで上げる
こんな感じ。
一旦何も考えずにこの通りにして、
パネルの鍵盤のところをクリックしてみてください。
さっきと音がだいぶ変わっているはずです。
ざっっっっっくりとだけ説明すると、
- 「OSC Fine」:音程を微妙にズラすことで厚みを感じさせる
- 「Filter」:音の「フワフワ」感と「ギャリギャリ」感を調整する
- 「LFO」:音にうねりを加える
こんな感じだと思ってもらえばOKです。
いろいろ試して、
ビビッとくるバランスを探してみてください。
8分裏にぽいぽい
ここで一旦音作りは終わりにして、フレーズ打ち込みです。
もうちょっとエフェクトを加えていくんですけど、
今回は後の工程に回します。
コードバッキングの入れ方ですが、
基本的にはキック(バスドラ)の「ドゥン ドゥン ドゥン ドゥン 」を
最大限生かすために、
ベースと同じように8分裏に入れていきます。
こうすることでキックとなるタイミングが交互になるので、
お互い邪魔せずにバンバン鳴らせるわけですね。
例として最初の4小節を見せるとこんな感じです。
どういう音を重ねていけばいいのかというのは
いわゆる「コード進行」というやつで、
ちょっと法則があるのでそれはまた別記事でご紹介。
この段階で抑えておくべきポイントは
- 1オクターブを超えた和音の組み方にする
⇒豪華に聞こえる - 最低音はベースと同じ音が無難
⇒そこを起点に和音を組み立てるので間違えにくい - 打ち込み終わったら、ドラム、ボーカルをオフにして
ベースとバッキングシンセだけで聞く。
⇒不協和音に感じるところがないかチェック
この3点でしょうかね。
最低音はベースと同じと言いながら
上の画像では2小節目の最低音をA(ラ)じゃなくてG(ソ)にしてますが…
これはまあ一つのテクニックなので、別記事で紹介します。
一番大事なのは3番目。
キー(≒曲調)によって使える音は限りがあるので、
そこさえ理解してしまえばこういった不協和音には
なりにくいのですが、
特に慣れていない段階だと
どうしても和音の組み方が難しいと思います。
そんな時には、ボーカルやドラム等をオフにして、
純粋に音程のある伴奏楽器だけで鳴らしてください。
こうするだけで「変な響き」って結構感じ取れます。
ボーカルやドラムが入ると
どうしても「ノリ」が出てくるので、
本来なら不快に聞こえるはずの響きが
なんかいい感じのように聞こえてしまいがちだと思ってます。
不協和音を不協和音だと感じ取れるかどうかは
どれだけ意識を持って音楽を聞いているかで大きく変わってくると思うので、
とにかくいろんな楽曲を聞きながら、
どういう音使いがなされているかチェックしてみましょう!
まとめ
この記事ではコードバッキングの組み立て方第1弾を紹介しました。
和音を組むにあたってのポイントになる
「使える音」の判別については
後程別記事を書きますので、
それを見ながらポチポチとコードを作っていってもらえたらと思います。
コードバッキングさえ組み終われば音源制作は6割完成なので、
もう少し頑張っていきましょう!
それではまた!
めだんしでした。
コメント