はじめに
こんにちは!めだんしです。
少し間が空いてしまいましたね、すみません。
(soundtrapの書き出しが上手くできない不具合に悩まされていました)
さてさて入門編、実はもうほぼ大詰めの段階まできています(!!)
さて前回はパッドトラックを紹介しました。

ぶっちゃけこれで完成としてしまっても
いけるっちゃいけるレベルだとは思うんですが、
もう少し完成度を高めていきます。
恐らくこういった「DTM」「音源制作」をしている人こそ気づけるセクション、
アルペジオパートを作っていきます。
すこーしテクニカルな内容になってくるので、
ついてきてくださいね!
今回の「スグ使」ポイント
- めちゃ短い音で細かく刻んでいく、基本は16分音符になるように
- 慣れるまではコードの構成音のみでOK
- 直線型or山型or谷型を意識しよう
- オートメーションで左右に自動で振る
今回のゴール音源
今回の記事では、ここまでの音源が作れたら達成です。
横の方で「テテテ~」と細かい音が鳴っていますよね。
前回のパッド同様、あまり意識の行きにくいパートではあるんですが、
これがあると一気に「ノリ」が出てきます。
細かく歯切れのよい音作り
さあ今回はボリューミーなので、
余談は少なめでゴリッと解説していきますよ!
シンセトラックの立ち上げ
シンセを立ち上げていきましょう。
音色は「Synths>Leads>Popcorn」を選びました。
ポイントは「音の立ち上がりが速く歯切れのよい音」。
16分音符で細かく鳴らしていくので、ホワホワした音だと輪郭がボヤけてしまいます。
この音、鍵盤部分をポチポチ押してみるとすでになんかいい感じの音が鳴りますよね。
ぶっちゃけこれでもいいっちゃいいです。
ただちょっとリバーブ(エコー)が深すぎて
ポワーンとしちゃう印象があるのと、
ディレイ(遅れて聞こえてくる音)が
左右にポンポンと広がってしまっているので、
今回はその辺りを調整していきます。
音色の調整
まずデフォルトの状態でエフェクトパネルを開くとこんな感じ。
この音色には2種類のエフェクトがかかっています。
ザックリ説明するとこんな感じ。
音を圧縮して固める。
音圧を上げたいときとか音量のバラつきを整えたいときによく使う
鳴った音に対して少し遅れて同じ音を鳴らす。
Mix:原音と遅れる音の音量バランス
Time:原音に対して音がどれくらい遅れて鳴るか
まあ細かいことは一旦置いておいて、
Ampパネルも含めてとりあえずこんな感じにしてみましょう。
AmpパネルのBassとReverbを大きく修正したことで
さっきよりもずいぶんパリッとした音になったと思います。
また、Stereo Delayを右上の×マークで削除しておきます。
これで音の余韻も残らず、歯切れの良い音ができました。
視覚的なフレージングでOK
フレージングのポイント
音づくりが終わったら次はフレーズ打ち込みです。
キーワードは3つ。
- 16分音符で並べていく
- 最初はコードの構成音だけでOK
- 音の並びが斜め直線or山形or谷型になるように
先に見せると、こんな感じです。
ポイント①:16分音符で並べていく
コードトラックではリズミカルに音を組み合わせていきましたが、
このアルペジオパートでは脳直な16分音符ベタ打ちでOKです。

右上の歯車マークから16分音符にクオンタイズしておきましょう。
ポイント②:なれるまではコード構成音だけでOK
音の組み方でいくらでも個性を出せるパートではあるんですが、
不協和音になってしまうと台無しなので、
慣れてくるまではコードの構成音を順番に並べていきましょう。
たとえば「Donut Monster」の1小節目でいえばこんな感じ。
1小節目はGメジャーコードなので、
構成音である「ソ・シ・レ」をひたすら順番に並べています。
これでOK。
ポイント③:音の並びが斜め直線or山形or谷型になるように
アルペジオで個性が出てくるのがこのポイント。
どういう雰囲気にしたいかで並べ方が変わってきます。
で、その「雰囲気」は案外「見た通り」で作れます。
ざっくり言うとこんな感じ。
→斜め上に並べていく
■出だしでドンと盛り上げたいとき
→斜め下に並べていく
この前提をおさえつつ、
具体的なアルペジオの並べ方としては以下の3通りあります。
■山型
■谷型
ひとつひとつ画像で紹介していきますね。
並べ方①:斜め直線型
1拍、2拍、あるいは1小節単位で上昇もしくは下降だけを繰り返すタイプ。
1拍ごとの「縦ノリ感」「拍感」をしっかり見せたいとき
並べ方②:山型
2拍、もしくは1小節を一つの単位として、「上がって下がっていく」フレーズ。
流れるようなフレージングをしたいとき
小節頭はメロディーなどで盛り上がる音が入りやすいですが、
その部分は低い音で、
メロディー等が少し落ち着く3拍目で逆にアルペジオが盛り上がっていく、
という形で各セクションの盛り上がりをそれぞれ聞かせることができます。
並べ方③:谷型
2拍、もしくは1小節を一つの単位として、「下がって上がっていく」フレーズ。
メロディー等と一緒に小節頭で盛り上がりを出したいとき
見ての通り、ド頭に一番高い音が出てくるので、
爆発力があります。
さらに斜め直線型と違って、音が上がって行ってから次の一番高い音に繋がるので、
より高揚感を演出しやすいです。
オートメーションで左右に振る
今回初めて出てくる機能がこちら。
「オートメーション」といいます。
その名の通り「再生に合わせて自動でパラメータを操作」してくれるというもの。
特にクラブサウンドではこの機能をいかに使いこなせるかがカギとなってきます。
今回は入門編ですので、
一番簡単なものを軽く紹介しますね。
トラックパネルの一番右のアイコンをクリックします。
こんなんが出てくる。
「+ Automation」をクリックして、「Pan」を選択。
あとはこんな感じで、
制御したいポイントでクリックして、パラメータを動かせばOK。
「一番上=右100%、一番下=左100%」のパンを意味しているので、
このオートメーションは
「1小節かけて右から左へ音が移動し、
また1小節かけて左から右へ音が移動する」
というような命令が入力されていることになります。
こんな感じで、音が1か所にとどまらずに動き続けるので、
「音の高さ(フレージング)」、「音の位置」の両方で「動き」を表現できるわけですね。
振れ幅の速さや大きさなど、色々試してみましょう。
まとめ
この記事ではアルペジオの組み方を紹介しました。
あまりメインになりうるパートではないですが、
人によって個性を出しやすいパートでもあります。
どういう雰囲気を作りたいかに合わせて、
音選びをしてみてくださいね!
それではまた!
めだんしでした。
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