はじめに
こんにちは!めだんしです。
今日はSNSで話題になったあのソフトについてのレビューをば。
RolandのDAWソフト「Zenbeats」です。

新しいDTM用ソフトが次々と生まれてくる時代になっていますが、
このZenbeats、かなり可能性を秘めているんじゃないかなって思います。
実際に使ってみながら、
その特徴をレビューしていきたいと思います!
↓この記事が役に立つであろう人↓
- 無料でDAWソフトを使ってみたい人
- 自宅でPC、出先でスマホなど、
色々なところで音楽制作をしたい人 - Windows-iOS、Mac-Androidなど、
一般的には互換性の悪いPCとスマホを持っている人
Zenbeatsのココがすごい!
こまけぇこたぁいいんだよ!
まず先に個人的にすごくいいなと思ったポイントをまとめます。
結論から先に言っていくのがゼロオタDTMスタイル。
- 基本無料ソフト、完全版でも150ドル
- オーディオサンプルやシンセプリセットなど、
ほしいと思ったものだけ少額の都度課金で拡張していける - Win-Mac、iOS-Androidすべてに互換性アリ、
アカウントに紐づけてプロジェクト共有化
マジですごいんですよこれ。
まさに2020年型のDAWソフトというか、
今どきの世の中の動きに合わせた機能が満載で、
操作感的にも新規ユーザーが使いやすいんじゃないかな、という感じです。
ちなみにZenbeatsの完全無料機能だけでザクッと作った音源はこんな感じです。
おなじみDonut MonsterのRemix。
ド派手な感じではないですが、
無料で、しかもほんの数十分で作っただけでここまでうまくまとまるとは…
すごく可能性を秘めたDAWソフトだなって思います。
特徴レビュー
それではこのZenbeats、何がいいのか見ていきましょう!
特徴①:基本無料
オタクみんな大好き「基本無料」。
Rolandの製品ページから、無料でソフトをダウンロード、インストールできます。
もちろんアカウントの作成も無料。
Android
iOS

インストールも難しくなく、サクサクッと完了します。
スタート画面もいい感じにオシャレでやる気が出ます。
作業画面はこんな感じ。
うーん、スタイリッシュ!
特徴②:オーディオサンプルやプリセットを都度課金で拡張
先ほどの特徴①で、
勘のいいオタクのみなさんは気づいたかと思います。
そう、
「基本無料」ということは、
課金
が発生する
と。
Zenbeatsもその類です。
無料版で使えるサンプルやプリセット、エフェクトには限りがあります。
例えば音圧上げに必須エフェクトのリミッター、
無料版で立ち上げるとこんな感じになっちゃいます。
シンセの音色もデフォルトでは数種類しか入っていなかったり。
そこで、
それらを「課金」で拡張していくわけです。
音色の拡張は1セットあたり3.99$。
一つのOS内で全ての機能が解放される「Unlock」プランはiOS/Android版14.99$、Mac/Windows版49.99$。
全てのOS間を行き来できる「Ultimate Unlock」プランは149.99$。
なんと10/18まではキャンペーンで99.99$にディスカウントされるとのこと!
オタクとしては「アンロック」とか「アンリミテッド」とか、どうしてもワクワクしてしまうんですよね…。価格としてもかなりお手軽なので一気に購入してみちゃうのもアリかと思います。
この、
必要に合わせて、自分で段階を選んで購入できる、というのが
すごく現代的でいいなと思うんです。
特徴③:PC、スマホ間での互換性アリ
これもすごいなーというか、
「ノマドDTMer」が話題になりつつある今だからこそ生きる機能だなと思います。
ちなみに先ほどのDonut Monsterのプロジェクト、
iPhone版で開くとこんな感じです。
まったく一緒の画面。スゲー!
操作感もPCのときとほぼ同じなので、
特にストレスなく作業を進められます。
Win-Mac間での互換性があるDAWはこれまでもリリースされてきましたが、
無料でiOS、Androidまで互換性があるDAWはきわめて珍しいのではないでしょうか?
PCを持っていないライト層でも気軽にトライできるので、
これからDTMを始めようとしている方にもオススメです!
気になる点
ここまで紹介してきたように、
Zenbeats、かなり「やれる」奴です。
ただ、
既存のDAWを使っているからこそかもしれませんが、
何点か気になる点があるので、
そこもまとめておきますね。
気になる点①:スマホ版は不具合が多い
特徴③にあるように、各スマホ、PCとの互換性が高いのが強みのZenbeatsですが、
どうもスマホ版はまだ不安定なようです。
具体的にはシンセトラック。
急に音が出なくなり、音が出ていないにもかかわらずボリュームメーターはMAXまで振り切れてしまう、という事象がたびたび発生します。
原因と対処方法がまだ見つけられていないので、
ここは引き続き僕の方でもリサーチしてみます。
気になる点②:キーボードショートカットが少ない
これ、個人的には結構痛いです。
もちろんCtrl+CでコピーやCtrl+Zでアンドゥなど、超基本的なショートカットはあります。
ただ、何らかの拡大もしくは移動がCtrl+スクロールでできるのがほとんどのDAWですが、
それがZenbeatsではできない。
その他にも、たいていのDAWには入っているであろうキーボードショートカットがない(もしくはあるとしてもその説明書きがない)ので、作業効率としては落ちます。
その他にも、画面のオシャレさを優先してか、若干アイコンが分かりにくかったり、ツールバーがやや不十分だったり、
既存DAWになれているDTMerからすると少し戸惑う部分はあります。この辺りはアップデートに期待ですね。
気になる点③:ループ・ビルター・モードが独特
これは気になる点というか、
良くも悪くもZenbeatsの特徴、ともいえると思うんですが…
こんな感じで、「数小節をひとまとまりとしたループ」を組み合わせていく、
独特の制作スタイルです。
同じセクションが続いたり、繰り返したりすることの多いEDM系では
一気に楽曲制作を進められる便利なモードなのですが、
既存DAWと比べるとだいぶ勝手が違うのでちょっと慣れるのに時間がかかりそうです。
ただ、全パートを一つのセクションとして扱ってグループごと組み替えたりできるので、
すごくおもしろいやり方なのは間違いないです。
僕もこっちでの制作方法を少しずつ覚えていきたいなと思っています。
まとめ
今回はRolandからリリースされた基本無料のDAWソフト「Zenbeats」を紹介しました。

コンセプトは本当に「次世代型」という感じで期待大ですし、
まだ発展途上のツールでユーザーからの意見も取り入れながらより良い形にしていきたいとのことですので、これからのアップデートが楽しみですね!
Zenbeatsを使ってのトラックメイキングも紹介していけたらと思うので、
是非チェックお願いします!
それではまた!
めだんしでした。
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